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ヘッジファンドの日本における収益が急減しているらしい 

ヘッジファンドの日本における投資収益が悪化しているようです。
NIKKEI NETより記事を引用
ヘッジファンド、日本資産型の運用不振・8月成績3.2%低下

 株式を中心に日本の資産に投資するヘッジファンドの運用成績が悪化している。株式相場の低迷で、8月は前月比3.2%低下し、2000年以降で最大のマイナスになった。世界の他市場に比べて日本での運用成績は悪く、ヘッジファンドの日本株離れが進む可能性もある。
 調査会社のユーリカヘッジ(シンガポール)が日本の資産を組み込んだ約250本のファンドを集計した。資産額の約9割が株式。同社は1999年末を100として運用成績を指数化し、伸び率を算出している。
NIKKEI NET

ちなみに、『日本資産型』に限定せずに業界全体(世界的規模)でみたヘッジファンドの8月の運用成績は、前月比▲1.31%ですので(⇒ソース:NIKKEI NET)、前月比3.2%も投資収益が低下した『日本資産型』の不振は、確かに数字で裏づけられています。
ただ、この報道では、これらのヘッジファンドがどれほどのポジションを日本株に投じているのかが不明ですし(例えば、1%でも日本株に投資していれば、今回の調査対象に含まれているか?)、250ファンドの資産額の9割が『株式』というのはヘッジファンドというものの特色から考えれば異常に高い。
あるいは、運用資産に占める株式の比率が高いファンド250本を意図的に集めているのかもしれません。(想像ですが^^;)


・・・と書いたのですが、記事上部に、『株式を中心に』って書いてありますね^^;
見落としました!
であれば、8月の日本株(日経平均株価)は約4%下げていますので、日本株を中心としたヘッジファンドの運用成績の悪化は当然の結果といえます。

8月は世界の主要な株式市場が調整を強いられ、これが世界規模でみたヘッジファンドの8月の運用成績に影響したと考えがちですが、実は日本市場以外の主要市場はそれほど下げていません。
米国S&P500:1455⇒1473、英FTSE:6206⇒6303、仏CAC40:5751⇒5651、独DAX:7473⇒7648となっており、仏市場がわずかながら下げた以外では逆に上昇しています。(日本市場はこの間約4%の減少)

ヘッジファンドは一般の投資信託と違って、『空売り』の規制を受けないため、基本的に『買い』、『売り』の両面で利益を上げることができ、株価が下がること=収益悪化の要因には一概に結びつかないのが特徴です。

まねーげーむこうしたことから考えて、ヘッジファンドの不振は株式市場の動向だけで判断するのではなく、その他の要因が大きく絡んでいるとみるのが自然です。
大きな損失を出したヘッジファンドは、サブプライム関連金融商品での直接的な被害はもちろんですが、これにより混乱した銀行などの金融機関が与信枠を縮小したことに大きな要因があると思われます。
与信枠の厳格化は意外と馬鹿にならない問題で、金融機関より追加の担保を迫られた場合には流動性の高い商品を売却せざるを得ない。意図しない金融商品の売却によって損失を余儀なくされたケースも多いでしょう。(これが一般的に、ヘッジファンドから見た信用収縮問題といわれるものです。)
現在も継続して続いている、外資系証券経由の日本株売りも、こうしたヘッジファンドの『換金売り』が大きなウェートを占めていると思います。(円高となっていることも後押ししているのかも)

とはいっても、ヘッジファンドは1〜7月は連続してプラスの投資収益を上げており、8月のパフォーマンスが今年初めてマイナスになったとはいえ、▲1.31%に留まっているという事実のほうに私は驚きます。
大きな損失を抱えて解散を余儀なくされるヘッジファンドもあれば、それを逆手にとって驚異的な収益を上げるファンドもあり、サブプライム問題の再燃を予期して、一部の不動産関連銘柄を空売り(ショート・ポジション)していたファンドは大きな利益を手にしています。

転んでもただでは起きない彼等は、やはり『したたか』だと思わざるを得ません。



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