短期売買志向へと進む日本市場
ネットが普及したことや海外投資家から投資が活発化してきたことが主因で、日本市場における短期売買化の流れが急速に進んでいます。
何も短期志向が悪いと言っているのではなく、市場に参加するプレーヤーの多様性は重要だと考えていますので、どのようなスタンスを取ろうが全くの自由です。
ですが、個人に限らず、市場全体が短期売買志向へと流れる現状には不安を覚えます。

上図はニッセイ基礎研のレポートより引用したものですが、一番下の『売買回転率』をみてみると、ここ数年、市場全体で短期売買志向が強まっていることが分ります。
売買回転率は、市場全体の売買金額を上場時価総額で割って求められる数値で、この数値が大きいほど売買頻度が高いことになります。見ての通り2007年は2003年の約2倍も"短期売買化"が進み、そのスピードは年々大きくなってきているようです。
個々の主体別でみてみると、海外投資家(約4倍)、個人(約2.5倍)、投資信託(1倍未満)、事業会社(約0.15倍)、銀行(約0.05倍)の順で売買回転率が高くなっています。
特に、売買シェアで大きな割合を占める海外投資家と個人の動向が、市場全体の短期志向化シフトを加速させていることが分ってきました。海外投資家の売買回転率は3倍から4倍へ、個人は2倍から2.5倍へと増えていることが何よりの証です。
短期志向とは言い換えれば逃げ足の速い資金が増えるということで、上がるにしろ下がるにしろ一方の動きに大きく向かい易くなります。腰の据わった資金(ここでは長期志向のこととします)と短期志向の資金の適度なバランスが市場全体を弾力的にするのだと思いますので、短期志向にしろ長期志向にしろどちらか一方に極端に進んでいくのは考えものですね。
参考:http://www.nli-research.co.jp/report/shoho/2008/vol49/syo0803a.pdf
- [2008/03/27 22:55]
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日本市場全体のリターンに暗雲
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Comments
便乗記事を書いて、トラックバックさせていただきました。みんなが株主の権利を放り出して、企業が暴走する世の中が来るんじゃないかな?という不安を記事にしてみました。
TBありがとうございます。
記事も読ませていただきました。
まろさんの仰ることに全く同感です。コーポレートガバナンスの最終的な砦は株主以外に有り得ないと思います。
記事も読ませていただきました。
まろさんの仰ることに全く同感です。コーポレートガバナンスの最終的な砦は株主以外に有り得ないと思います。

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