それでも個別株投資は楽しいよっと
ここ最近長期投資は難しい とか創造的破壊と長期投資といった記事において投資の難しさにばかり焦点を当ててきましたが、その難しさの数倍勝る「楽しさ」についてほとんど触れてきませんでした。
長期投資の目的としては将来の夢の実現のためだとか、早期リタイヤ資金に充てるためのものであって、「楽しさ」を求めるものではないという意見もあります。
ただ、私の考えとしては面白くもないことを長期で継続できるわけがないと思ってますし、投資活動で得られるものがお金だけというのはなんかもったいないのではないかと。インデックス投資も個別株投資も行っている私ですが、今回は個別株投資の楽しさについて書きます。
投資のどこに楽しさを感じるかは人それぞれですので、私個人が感じる楽しみ方ついて書いていきます。
投資した会社の所有者(オーナー)という認識を持っていること
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、私は投資先会社のオーナー(部分的にせよ)であるという認識を持っています。この認識を常に持つことが投資の楽しさの絶対的な前提となっています。
株式会社では、「株式」を保有する者のみを「社員」といい、これは法律上、会社の所有者としての地位を示すものでもあります。
幸い、法によって「社員」の掛け持ちや脱退の制限が設けられていないので、私はいくつかの会社に自由に投資し、場合によっては脱退したりもしています。ただ、能力的な問題がありますので多くの会社の「社員」にはならず、せいぜい多くても10社未満です。
会社と株主の関係は、民主的国家と国民の関係に似ているところがあって、会社は株主総会において、国家は選挙において主権者としての権利を行使する機会が与えられています。両者の決定的な違いは脱退の自由度にあり、国家からの脱退は困難が伴いますが、会社の脱退はいつでも自由です。独裁国家からの離脱が困難でも、独裁オーナーからの離脱は自由であり、繁栄を続ける会社へ「移住」するのもまた自由。そんな会社を外から眺め、「移住」の計画プランを立てることの楽しさは止められません。まあ、旅行みたいなものです
会社もいろいろ
「移住」後にもまた楽しさはあります。
移住先の会社は伸び盛りの少年・青年期であったり、心身ともに充実した壮年期の場合や、円熟した中年期の場合もありますが、それぞれが性格も特徴も全く異なり楽しみ方もいろいろです。
少年・青年期の会社は、これからどう成長するかというワクワク感を楽しむことができます。
小学校・中学校で成績良好、趣味多彩で模範的な学生だったとしたら、親であれば将来を期待せずにはいられないでしょう。もっとも、そんな子の中には何かしらのインチキ(例えばテストで悪い点数取ったら隠すクセがあるとか、カンニングの技に優れてるとか)をしてたり、趣味の方に走ってしまい、本業(勉強)がおろそかになって成績急降下なんてこともありますが。
そんな不安定な時期を乗り越えてきた壮年期の会社もまた魅力的です。
青年期で勉強を頑張った甲斐があって、ある分野では誰も太刀打ちできないほどの知識・技能を身に付け、それを武器に世界でも戦えるビジネスマンに変貌を遂げていたり、青年期に趣味に没頭した結果が思わぬ副産物をもたらして、どの道でも食べていけるマルチな才能を身に付けた人もいるでしょう。壮年期はいわば働き盛りですので、知らずの内にどんどんお金が溜まってくるものです(もちろん中には見栄っ張りで行動は派手だけど内実は借金漬けなんてこともありますが)。そんなお金をどのように効果的に使っていく予定なのか、それとも行き当たりばったりなのか。いい意味でも悪い意味でも個性が確立する時期でもありますが、目立ちすぎる個性は、かえって逆に作用するする場合もあります。
目標とする到達点をハッキリと認識し、一生懸命になっている人と一緒に歩めば気分的にも明るくなること必至。これは将来の希望に胸膨らむ高度経済成長期に働いていた方々が感じたことにも通じるものかもしれません。
そして時代の荒波に負けず戦い続けてきた円熟期を迎えた会社も、ちょい悪でシブかったりするものです。
自分一代で資産を食い潰してしまうかつての働き者が大部分ですが、中には年齢だけみれば円熟期だったとしても、肉体的にも精神的にもそして向上心においても若い者には負けていないというツワモノも少ないながら存在します。過去長期間に渡って頑張ってきた結晶によって高収入を維持し、その資金力を背景として長者の風格を漂わせてる猛者もいたりして。。
しかも、そうした猛者は自分の血を分けた子供や孫たちを次々と育てていて、一族繁栄のための布石を打っておくことに余念がありません。偉大な親を持つ子供や孫たちは、萎縮し、人格的なスケールにおいては及ばないケースがほとんどですが、長い間一線で戦ってこれた実力を持つ猛者のDNAは侮れず、子孫の中には親を超える者も出てきたりします。
最後に
会社は、上記のどの段階にあっても経営状況により出資の価値がゼロになったり大幅に減少する可能性があります。
私はそんな会社に投資しないために決算を中心とするIR情報を読み、気になったら会社に直接確認することも厭いません。手間がかかることもあって投資先会社数にはどうしても限りがでてきますが、投資先の検討は幅広く行っています。
幅広い会社を検討してみることで経済社会をより深く知ることができることも知的好奇心を満たすという意味において、楽しく有意義であることに間違いなく、個別株に投資することを始めて11年が過ぎた現在までで投資によって得られたものは計り知れません。
いろいろな投資作業の一つ一つに投資の楽しさがあり、投資活動を続ける中で感じたことをブログで書くことも実は楽しかったりします。もちろん、投資の大前提は資産を増やすことであることは言うまでもなく、どんなきれいごとを言ったところで損失だけが膨らむ投資活動には楽しさも見出せないと思います。
投資の本当の意味を知り自分はどんな会社に投資をしているのかということを知ることが、株式投資の楽しさを味わう上でも投資の果実を得るためにも大切なことだと私は思います。
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- [2008/05/10 15:38]
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