Fri.

インデックス運用と個別株投資

考えさせられる記事でした。

お会いして、お勉強してきました♪(かえるの気長な生活日記)
これって「私塾」かも。(rennyの備忘録)
命題:株式投資は「投資」か「投機」か「資産運用」か「ギャンブル」か?(Mc.N の投信都市)
インデックス運用では適正価格を付けられない(Mc.N の投信都市)

お三方それぞれがいろいろと熟慮された上で現在の投資(資産運用)スタイルを採用されていると思いますので、とても興味深く拝見しました。

以下、「資産運用」と「投資」の別は設けず、投資で統一して話を進めます。

個人的な考えとしては、単純に投資収益面だけを考えたら、インデックス運用は考え得る限り最も合理的な手法だと思います。下線の「投資」には出資金額はもちろんですが、「時間」も含まれます。
インデックス運用は多くの銘柄を機械的に買い付けているだけですので、会社の財務的な検討を行う必要性は全くなく、個々の投資先の適正な価格がいくらであるかは全く考慮の対象外です。毎月一定額を積み立てるにせよ、タイミングを計って購入するにせよ、将来は必ずもっと上がっているということをただ信じ、長期間愚直にホールドしていれば、かなり高い確率である程度のキャピタルゲインを得ることができます。これはこれまでの歴史(ex日本)が証明していることですので、この事実を否定することはできません。(もっとも、将来を約束したものではないことは言うまでもないことです)

よって、時間をあまり持てない人や個別株に投資するための財務的知識がない場合にはインデックス運用が最も合理的であり、友人・知人にも勧めやすい投資法でもあります。

ここで、Mc.Nさんの記事です。
投資に社会的役割があるとすれば、それは資産に対する適切な価格付けだ。
価値のあるものには高く、価値の無いものには安く値段付けを行うことが社会貢献にも繋がる。安過ぎても駄目だし、高過ぎても駄目なんだ。この価格付けのゲームに参加することなく市場全体に寄生するインデックス運用に何の社会的意味があるのか
この指摘は正論だと思います。
インデックス運用とは結局、優良企業とダメダメ企業を一緒くたに買い支えてしまう投資法で、適正な価格付けの努力自体を結果的に否定しています。つまり言い換えれば、多くのアクティブ投資家が己のリスクを冒した結晶として付けられた株価に労せずしてただ乗りするのがインデックス運用なのです。
多くの投資関連書籍(特に著者が米国人の場合に多い)で紹介される、アクティブ投資は結局長期でみればインデックスに負けるのがオチなんだから、始めからインデックスにしとけ系の記述は確かに正論なのかもしれませんが、言い方は悪いですがリスクを冒して投資している数多のアクティブ投資家の努力の上でのみ成立(寄生)できる手法でもあります。
もし、仮にインデックス運用が株式市場の売買の過半を超えたら・・・考えただけでも恐ろしいです。

私自身は個別株とは別にETFでの海外株のインデックス運用の方も数年前から行っています。
投資した時期が良かったこともあって結構な含み益がありますが、適正値が判別できない以上、売却時期はさっぱり見当がつきません。インカムゲインは株式型のETFではあまり関係ないので、結局売却しないと確定した収益を得ることができないという意味では、伝統的な尺度で言うとETFへの投資も投機面の要素があるということになります。これは投資期間の長短に関係ありませんから、投機は個別株投資家の専売特許ではありません。

投資の目的は心からの博愛主義者(会社のファンを含む)や単なる株式コレクターを除けば、「投資でリターンを得る」ことででしょう。言い換えれば「リッチになりたい」ということ。これにスタイルの違いは関係ありません。
目的は同じくしても辿る経路や考え方は随分違うことが投資の奥深さを物語っているのでしょうが、私も人間である以上、長く続けようと考えている投資活動に何らかの面白みや意義を追求していかなければとても持ちません。
私の金融資産の全てをインデックス運用にすることも将来的にはありえるかもしれませんが、その時は会社を財務的に眺めることに興味や面白さを感じなくなったり、時間が無くなった場合なのかもしれません。

インデックス運用に勝る合理的な投資法はないと思いますが、個別の会社に自分の判断で投資する楽しさや意義に勝る投資法もないと思います。

20:50 | 投資スタンス等 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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Comments

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こんにちはです。
ご紹介ありがとうございます!あらためて投資って色々とあると思うこのごろです。

>インデックス運用に勝る合理的な投資法はないと思いますが、個別の会社に自分の判断で投資する楽しさや意義に勝る投資法もないと思います。

僕もこの部分が非常に大きいです。
なので、株式投資はほとんど人に勧めた事はありません。
と言うか恐いので薦められないです。


とりあえず、「リッチ」になりたいです♪
by: かえる | 2008/05/24 15:00 | URL [編集] | page top↑
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かえるさん、こんばんは。
特に個別株投資はなかなか人には勧められないですよね^^;
インデックス運用は勧めやすいですが、あんまり普及してもらってもちょっと困りますので難しいところです。

企業はある程度リスクを取らないと事業を拡大させることはできません。個人の投資活動も同じことですが、こちらは生活に直結しますのでリスク許容度とにらめっこしながらの運用となりますが、リスクや手間隙なくして得られるリターンはほとんど無いと思っています。
by: ぐっち | 2008/05/24 22:37 | URL [編集] | page top↑
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はじめまして。

大変興味深く読ませていただきました。
月並みな意見かもしれませんが、どれがだめ、どれがいいというより、ETFや他のファンドをどのように配分するのかが大事なことではないかと思います。
いかにプラスの運用ができるか、プロでない限り、アクティブ運用も選択肢にあってもいいと思います。
ただ、日本では流行を追っかけるファンドが乱立しているような気がします。
諸外国はどうなんでしょうか?
by: みきぱぱ | 2008/05/25 09:34 | URL [編集] | page top↑
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みきぱぱさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

資産運用という観点で考えると、仰るように数多の金融商品を自分のリスク許容度や期待リターンなどを基にして適切に配分することが重要だと思います。

そしてその選択肢の中にはインデックス運用やアクティブ運用が同一線上になければならないと考えています。

ただ、日本では、投資信託に対する文化
的土壌が育ってないのが原因かもしれませんが長期間に渡って継続的に運用してきたアクティブファンドがあまりありません。その結果、資産運用を真剣に考えている日本の投資家は日本株にアクティブ投資信託で運用しようと考えた場合に「長期運用」を標榜するさわかみ投信など少数の中から選択しなければならないところが問題だと思っています。

米国でも長期継続運用しているアクティブファンド数はやはりそう多くはないとしても、それでも選択の余地は日本とは比べ物になりません。

ですので私は一貫して日本株については、自分で考えて投資しています^^
by: ぐっち | 2008/05/25 11:37 | URL [編集] | page top↑

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