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リタイア後の生活

マイクロソフトのビルゲイツ氏が52歳で経営の一線から退きました。今後は慈善団体へ活動の中心を移していくそうです。

余談ですが、ビルゲイツ氏率いるマイクロソフトが1985年に発表したウィンドウズは、以後のコンピュータのオペレーションシステムに革命をもたらしたことから、キリストが生まれる前か後かで暦をBCとACとで使い分けるように、この1985年を起点としてBG(ビフォー・ゲイツ)AG(アフター・ゲイツ)と呼ぶ経済学者もいるほどです。
大前研一著 新・経済原論(P63など)
ビルゲイツ氏のコンピュータにおける偉大な足跡を感じることができますね。
一代で莫大な富を築いたビルゲイツ氏がリタイア後の活動として選んだのが慈善活動だったようですが、同じく巨大な財を築く投資家のバフェット氏も保有財産の大部分を慈善団体に寄付することを発表しているように(リンク)、欧米では富める者自身が社会に対して大きな責任が伴うことを認識しているのだと思います。

こうした考えを表す用語で、『ノブレス・オブリージュ』というものがあります。
ヨーロッパで広がった概念であり古くはローマ帝政時代にまで遡ります。意味は、経済的に恵まれた貴族が自分が属す社会に自発的に無私の行動を行うこと。実際にローマ時代には数々の社会的建造物(道路や公衆浴場など)が彼等によって建造され、その後もキリスト教、貴族制、騎士道精神の発展と共に中世以降にも広がっていきました。ノブレス・オブリージュを為さなかった事によって法律上の処罰はありませんが、社会的な批判を受けることもあったそうです。そして、これは現在では貴族に限らず社会的に恵まれた者全ての暗黙の義務として受け継がれている欧米の文化的血脈といってもいいと思います。

欧米とは歴史文化的な差異があるにせよ、日本であまりこうした話を聞かないのは悲しいですね。
余談ですが、現在の日本は「格差社会が進んでいる」「不平等だ」「年金が悪い」「税金が悪い」「政府が悪い」「○○が悪い」などといった感じで社会的な不満を誰かのせいにすることには真剣ですが、自分で努力した上で文句を垂れているのかと思うことが多々あります。
こうした不平不満を高齢層が述べている報道を見聞きする度に嫌な気持ちになります。一番の被害者は、これまでの国の莫大な借金を勝手に押し付けられ、年金を満額支払っても報われないかもしれない現在の若年層であり、現在の年金受給者は恵まれた世代であって被害者ではありません。
恵まれた高齢者が溜め込んだ莫大な個人資産を社会のためにノブレス・オブリージュとして実行するという話を聞きたいものですが、実際に報道されるのは社会に対する不平不満ばかり。まあ、これは論点が違う話ではありますが。

私のリタイア後には、これまでお世話になった社会に対して少しでも還元できたらいいなと考えています。
具体的にはまだ何も考えていませんが、リタイアといっても、仕事はできる限り続けて行きたいですね。仕事を続けることが一番の社会貢献になると思ってますので。お金だけを目標にする生活なんて真っ平御免です。

21:33 | 投資関連雑記 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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Comments

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「仕事を続けることが一番の社会貢献」って考え方いいですね。とても共感できます。
なぜ投資をするのか?と問うと、お金を儲けて早く仕事を辞めるため。と真顔で答えるオッパッピーな人がたくさんいて、なんか違和感あるなぁ、といつもぼやいているので。
by: まろ | 2008/06/30 19:57 | URL [編集] | page top↑
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まろさん、こんばんは。
投資の目的の一つがお金を儲けることにあるというのは私もその一人ですので否定できませんが、少なくとも私の場合はリタイアを目的としたものではありません。

投資活動に身を置きながら「不労所得」という言葉が大嫌いです。働かざる者食うべからずと思ってますので、まして投資活動で稼いだお金で老後を安穏としたくはないですね。
まあ、それも人それぞれの考えだとは思いますが^^
by: ぐっち | 2008/06/30 22:38 | URL [編集] | page top↑
# やはり社会貢献すべきですよね
「仕事を続けることが一番の社会貢献」というのは同感ですね。社会貢献にもいろいろなかたちがあると思いますが、私のような凡人が社会貢献しようと思ってもなかなかできない。でも仕事は経済や社会の一部であり、少なくとも顧客の役に立っているはずで、立派な社会貢献だと考えています。できればそれをもう一歩進めていければいいんですけど。まずはできるところからですね。
by: fundstory | 2008/07/01 00:20 | URL [編集] | page top↑
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fundstoryさん、こんばんは。
社会貢献というと何か敷居の高いものかと思いがちですが、実は仕事を誠実に行っていくことも立派な社会貢献ですよね。
私は仕事をすることが好きですので、何らかの形で貢献できたらなと思います。
具体的な何かが見えてくるのは、遠い将来のことかもしれませんが^^
by: ぐっち | 2008/07/01 19:56 | URL [編集] | page top↑

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