適時開示情報(企業IR)10/29〜11/22

企業の適時開示情報を私はほぼ毎日確認しています。趣味みたいなものです。投資の判断材料であるのはもちろんですが、いろいろな会社の開示情報を読んでいると何かヒラメクものがあったりするんですよ。うまく言えませんが。
適時開示情報を掲載している代表的なサイトは、東証Yahoo!ファイナンスNIKKEI NET マネー&マーケットの3つですが、私は専らNIKKEIで読んでいます。 まあ、内容に違いはありませんからどこで確認しても同じです。
せっかくですので最近目に止まった適時開示情報のうちいくつかをピックアップしてみます。
適時開示情報は全てPDFとなっています。

 ・三菱商事(8058) 2009年3月期 配当予想の修正に関するお知らせ(10/31)
つまり、2009年3月期の配当予想を下方修正したということです。この会社は連結配当性向を20%としていますから純利益予測が下方修正されるとそれに連動して配当予測も下方修正されます。単純な話で、当初の通期純利益予測である5800億円から5200億円に▲11%下方修正したことにより、1株あたりの配当予測も72円から▲11%減の64円に下方修正されたということ。大幅に利益が減少するわけではないのだから配当は据え置きでもいいのでは、とも思いますが、一度原則を崩すと投資家は今度はそれを基準に考えるようになります。つまり過度な期待を会社に対して持つようになり、それはそれで問題です。

 ・オリックス(8591) 本日の報道について(11/14)
本日、当社の起債に関する一部報道がありましたが、現時点で決定した事実はありません。
としか書かれていない短い開示情報ですので補足すると、11月14日に日経新聞で報道された『オリックス、転換社債1500億円 財務の堅実性重視(NIKKEI NET)』に反応したものです。転換社債の発行は将来の希薄化の懸念で既存の株主にとっては大きなマイナス情報となります。11月14日の報道前には9870円だった株価は現在まで6営業日連続して下落し5500円ですので、この間の下落率は実に44%となってしまいました。
日経の報道⇒決定した事実はない という図式はよく目にする光景ですが、会社幹部が自ら日経にリークしておきながら白々しい光景です。結局、11月20日に『第3回無担保転換社債型新株予約権付社債発行に関するお知らせ 』と題したプレスリリースを出し、これはそのまま11月14日の日経の報道の通りでした。決定した事実はないではなく、現在検討中です。と発表するのが親切だと思います。まあ、決定とは取締役会での議決のことを指しますから嘘は言っていません。日本語は難しいです。

 ・ソフトバンク(9984) 平成21年3月期、平成22年3月期の連結営業利益見通し等に関するお知らせ (10/29)
これは興味深い開示情報です。今期21年3月決算と翌期の22年3月決算の営業利益キャッシュフローの見通しについての発表ですが、業績予測の数字自体が面白いのではなく、以下の記載についてです。
連結売上高は、携帯電話端末の販売手法によって大きく変動するため、業績予想の公表は困難な状況にあります。また、連結経常利益および連結当期純利益の業績予測は・・・持分法投資損益および特別損益の予測がしづらいため、現時点における公表は困難な状況にあります。
売上の予測ができないのに営業利益の予想が可能だというのはどういうことなんでしょうか。しかも、当期だけでなく、来期の業績予想まで行っています。始めに利益水準を決めておき、それに沿うように売上計上基準を販売手法を巧妙にすることで操作するということを宣言しているようにしか読めない気がします。しかし、ツッコミどころの多い会社ではあります。

 ・ブラザー工業(6448) 書簡受領に関するお知らせ(11/20)
同社の筆頭株主である、かのスティール・パートナーズから書簡が届いたということだけが書かれた短いプレスリリースです。手紙が届いただけでプレスリリースする必要があるかという問題がありますが、ことスティールからの手紙となれば開示する義務があります。これまでのスティールの動向を見てみると、グリーンメーラー的な行動が多い会社だったことは疑いがありません。ちなみにグリーンメーラーとは買収する意思がないのに乗っ取りや買収を提案して会社を脅し(会社からみれば)、結局高値で株を売りぬくような行動を指します。スティールが何か行動したとなれば株価に大きな影響を与えることが過去の例からも想定できますので、適時開示の義務がある『市場の参加者の判断に重大な影響を及ぼす情報』となります。
ちなみに、ブラザー工業自身も書簡の内容を公表しなければ片手落ちだと思うのですが、『企業価値向上のための提言』と題された書簡はスティールのHPから拾ってきました。
株主が真に欲するのは手紙が届いたという情報ではなく、その内容であるということを会社は理解しなければなりません。

今回はここまで。
シリーズ化しょうかな。
    13:30 | Trackback : 0 | Comment : 2 | edit  Top
Comment
2008.11.23 Sun 22:10  |  とんぽり #-
ぐっちさんおひさしぶりです。
今年の1月と比較すると持ち株&投資信託の時価が4割以上も目減りして意気消沈しています(汗;)
最近巡回先ブログの更新頻度がめっきり減って元気が無くみんな同じ状況なのかなと勝手に想像していますがどうなんでしょうか?

ところでオリックスの株価の下落はすごいですね。6日で44%ですか。普通ならここらで買いが入ってもおかしくないとおもいますが市場全体が総悲観状態だからまともにファンダで眺めることができる余裕がある投資家はいないのかも。

これからも更新がんばってください!
  [URL] [Edit]
2008.11.27 Thu 00:49  |  ぐっち #-
とんぽりさん、お久しぶりです。コメントに今気が付きました。

>最近巡回先ブログの更新頻度がめっきり減って元気が無く

確かに更新頻度はそうかもしれないですね。ただ、更新頻度が減っている理由は人それぞれでしょうね。単にネタがないだけかもしれないですし。とんぽりさんがよく見られるブログは投資信託を扱うものが多いと想像しますが、もうある程度証券会社で扱う商品ラインナップが揃ってしまいましたので、取り上げるネタが無いのかもしれません。

私の場合、興味あることを好き勝手に書いているだけですが、個別株ネタが多いので引き出しは結構あります。ただ書く時間があまり無かったりします^^;

すんません^^;  [URL] [Edit]







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