06.30.2007
EV/EBITDA倍率とは1(企業価値算定への道2)
企業価値と言っても、いろいろな角度から会社を検討することにより、その会社の『価値』は幾通りにも算定できます。
例えば、最も一般的なものに株式時価総額(株価×発行済み株式数)がありますが、これは株式を上場している会社について、市場がその会社に付けた現時点での価値ということができます。
これから述べるEV(企業総価値)とは、仮にある会社を買収する場合にいくら必要かといった視点でみた企業の価値であり、会社の時価総額にネットデット(有利子負債−現金および現金同等物)を加味して算出されます。この手法はM&Aの実務に用いられているほか、機関投資家や外国ファンドも重視しているものです。
例えば、最も一般的なものに株式時価総額(株価×発行済み株式数)がありますが、これは株式を上場している会社について、市場がその会社に付けた現時点での価値ということができます。
これから述べるEV(企業総価値)とは、仮にある会社を買収する場合にいくら必要かといった視点でみた企業の価値であり、会社の時価総額にネットデット(有利子負債−現金および現金同等物)を加味して算出されます。この手法はM&Aの実務に用いられているほか、機関投資家や外国ファンドも重視しているものです。
[EV算定式]
または、
ある会社を100%買収する際の被買収企業の価値ですので、まずその会社の株式時価総額がベースとなります。買収した企業の借入金などの負債はそのまま自社の負債となりますので、この分の資金が余計に必要となります。一方で、買収された会社が保有する現金などの資産については、負債に充当することが可能ですのでこの金額は差し引いておきます。
つまり、負債よりも多い現金・現金同等物を保有している会社のEVは、株式時価総額よりも低いことになります。理論的に株式時価総額の大きさに比較して現金の比率が大きい会社はそれだけ少ない資金で企業買収をかけやすいと言えます。
※株式時価総額はNIKKEI NETより調べることができます。
※有利子負債とは、短期借入金、長期借入金、社債の合計金額のことで、四季報や有価証券報告書・決算短信で調べます。
※現金および現金同等物とは、換金性の高い金融資産のことで、有価証券報告書・決算短信に掲載されているキャッシュフロー計算書の末尾にある『現金および現金同等物の期末残高』の数値です。
もうひとつ、今度はEBITDAという指標についての説明をします。
EBITDA(イービット・ディー・エー、イビットダー)
Earnings Before Interest, Tax, Depreciation&Amortizationの略(ちょっと長いですね^^;)そのまま日本語に訳すと、金利の受け払い、税金の支払い 減価償却前の利益といったところです。通常は、これらに加えて、特別損失のような一時的な損益も除かれますので、営業利益に減価償却費を足し戻したものと考えてよさそうです。
[EBITDA算定式]
※営業利益の中には、もともと金利の受払い、税金の支払い、特別損益は含まれていませんが、減価償却費は控除されていますので、この分だけ営業利益に足し戻します。
※営業利益、減価償却費は四季報か、有価証券報告書・決算短信で調べます。
このEBITDAは、借入金の多寡や国による税率の違いに関わらず、その会社の事業活動そのものから生み出されるキャッシュ金額を示す数値で、企業価値を算定する場合の最も重要な数字の一つです。
今回説明したEVとEBITDAを使って求めるEV/EBITDA倍率についての説明は次回で。
| EV=株式時価総額+ネットデット(有利子負債−現金および現金同等物) |
または、
| 株式時価総額=EV-ネットデット(有利子負債−現金および現金同等物) |
ある会社を100%買収する際の被買収企業の価値ですので、まずその会社の株式時価総額がベースとなります。買収した企業の借入金などの負債はそのまま自社の負債となりますので、この分の資金が余計に必要となります。一方で、買収された会社が保有する現金などの資産については、負債に充当することが可能ですのでこの金額は差し引いておきます。
つまり、負債よりも多い現金・現金同等物を保有している会社のEVは、株式時価総額よりも低いことになります。理論的に株式時価総額の大きさに比較して現金の比率が大きい会社はそれだけ少ない資金で企業買収をかけやすいと言えます。
※株式時価総額はNIKKEI NETより調べることができます。
※有利子負債とは、短期借入金、長期借入金、社債の合計金額のことで、四季報や有価証券報告書・決算短信で調べます。
※現金および現金同等物とは、換金性の高い金融資産のことで、有価証券報告書・決算短信に掲載されているキャッシュフロー計算書の末尾にある『現金および現金同等物の期末残高』の数値です。
もうひとつ、今度はEBITDAという指標についての説明をします。
EBITDA(イービット・ディー・エー、イビットダー)
Earnings Before Interest, Tax, Depreciation&Amortizationの略(ちょっと長いですね^^;)そのまま日本語に訳すと、金利の受け払い、税金の支払い 減価償却前の利益といったところです。通常は、これらに加えて、特別損失のような一時的な損益も除かれますので、営業利益に減価償却費を足し戻したものと考えてよさそうです。
[EBITDA算定式]
| EBITDA=営業利益+減価償却費 |
※営業利益の中には、もともと金利の受払い、税金の支払い、特別損益は含まれていませんが、減価償却費は控除されていますので、この分だけ営業利益に足し戻します。
※営業利益、減価償却費は四季報か、有価証券報告書・決算短信で調べます。
このEBITDAは、借入金の多寡や国による税率の違いに関わらず、その会社の事業活動そのものから生み出されるキャッシュ金額を示す数値で、企業価値を算定する場合の最も重要な数字の一つです。
今回説明したEVとEBITDAを使って求めるEV/EBITDA倍率についての説明は次回で。
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